
今日は、昨年10月に重要無形文化財→人間国宝に認定されたお友達(と思っている)の17回目の演奏会に伺いました。
毎回ご案内を頂くのですが、様々な理由で、(例えば自分の出演の演奏会直前とか・・・)しばらくご無沙汰していました。
しばらくぶりに伺ったのは、人間国宝認定後初の演奏会でした。ということになります。
この演奏会でとても驚いたことがあります。
私自身もすっかり忘れていたのですが、亡くなった父は、そういえば尺八を吹いていたことがあったということを突然思い出したのです。
善養寺さんには、今まで何回か私の演奏会にも賛助出演をお願いしています。
自分も演奏する演奏会では、多分そのような心の余裕が無かったのだと思うのですが、
今回、じっと目を瞑って演奏を聴いていましたら、突然父が尺八を吹いていた”音”と”姿”を思い出したのです。
多分子供の頃でしたので、記憶の奥底に眠っていたのだと思うのですが、今日は突如その記憶が蘇りました。不思議な気がしました。
お上手な音を聴きながら、下手だった(ごめんなさい)父の音と、吹いている姿が「ふっと」浮かびました。2回くらいしか聴いたことは無かったはずです。
演奏会前には直前入場で、ゆっくりプログラムを読んでいる暇も無く、(こちらもすみません)
帰宅して丁寧にプログラムを読みましたら、ご本人のご挨拶文に、富崎春昇先生のことが掲載されていました。そして「美しき我が故郷」についても書いておられました。
今日の演奏は、私の「原風景」の感覚を呼び覚ましてくれたのかもしれません。
かく言う私は、実は転居が多く、どこが「我が故郷」なのか未だにはっきりしないのですが、
子供の頃、父が吹いていた尺八は、違えることない「原風景」の一つなのだと自覚しました。