この春から三味線のお稽古に通ってきている中学生が2人います。
そのうち一人は左利きの生徒さんです。右手でバチを持つのに少し手間取りましたが、だいぶ様になってきました。右手の矯正のつもりで小学生の頃から書道も習っています。
最近気付きましたが、三味線は左利きの方には向いていると思います。
三味線の奏法に「ハジキ」というのがあり、左の人差し指で弦を押さえ、薬指で糸を弾く奏法です。これは通常の右利きの方にはなかなか難しいようで、すぐには音が鳴らず、スカってしまいます。「先生どうしてそんなに音が出るんですか?」と、良く聞かれます。でも、左利きの方は最初からそれなりに音が鳴ります。ツボ(勘所)を押さえる指の力もあるので、良い音締です。調子を変える時のネジも良く回せます。
左利きのお子さんは、三味線が上手になると思います。
また、もう一人はなかなか力持ちの生徒さんです。体格も良いので、音もしっかり出ます。
同じ学年でも体格の差がありますが、やはり楽器を奏でるのには体格もしっかりしている方が良い音が出ます。
お箏も同じようなことで、やはり体格の良いお子さんはしっかりした音が出ます。
箏の奏法で押し手というのがあり、左手で弦を押し半音・一音を出す奏法がありますが、これも力持ちの方が押しやすいようです。また、押し手をしていると知らないうちに腹筋も付きます。
今日は、最近気付いたことを書いてみました。