宮城道雄先生六十一回忌法要・浜木綿忌にちなむつどいでした

今日6月25日は、宮城道雄先生の祥月命日です。
昨年は参加出来ませんでしたので、今年こそは、と思い御法要に参加させて頂きました。
午前11時から、芝公園 浄土宗大本山 増上寺にて六十一回忌の御法要。
続いて、ほぼ参会者全員と思われる皆様との会食。
その後は「宮城道雄顕彰事業」として作成されたビデオ放映でした。
私は残念ながら、宮城道雄先生の生演奏も聴けませんでしたし、お習いは出来ませんでした。
母は地方で先生の演奏を聴いて、憧れの先生に箏をお習いしたくて芸大を受験したようです。
今日このビデオを観て、宮城先生はラジオが主の時代に日本全国を演奏して回り、その演奏を聴いた聴衆を本当に魅了したのだということがいうことが、よくわかりました。
各所に先生の像、石碑、モニュメントがあります。

これは戦争体験と似たような感じで、直接体験、またレッスンして頂いたお弟子さんたちは身近に感じられ脳裏に焼きつくのです。でも、その下の世代はなかなか実体感が薄れてしまうのです。
戦争のことも、ここ最近体験した方達が高齢化して亡くなったり、語り部が出来なくなってきています。
宮城道雄先生のことも、直接レッスンして頂いた世代が高齢化してきています。
今日拝見したビデオは、各支部で、何かの折に門下の皆様に観て頂く機会を設けたらとても良いと思いました。宮城道雄先生は、当時のスターだったのだと思います。
「こんなスターが存在した」ということは、何かの折に2〜3年ごとくらいに放映していないと、平成生まれのお子さん達のように「戦争?」のような感覚になってしまうのだと思います。
「伝える」ということは、難しいことだと思いました。

食生活も欧米化していて、「和食」も若い世代には身近な食べ物ではなくなっているようです。
しかし、栄養面その他でも優れているということは改めて認識され、ユネスコ無形文化遺産登録となりました。その保護・継承の取り組みということが取り上げられています。
すべて根源は同じで、優れているものでも、「保護・継承」していかないと、無くなってしまう、ということです。

あらためて、自分の世代から次の世代に伝える役割を担っていると感じました。
久しぶりに長い文章になりました。

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