お箏に絹糸をかけました

久しぶりにお箏に絹糸をかけました。

最近はテトロン糸をかけるのが一般的になっていますが、宮城合奏団演奏会、紫桐会では絹糸をかけることがあります。
私が芸大受験をした頃は、入学試験も絹糸で、もちろん入学してからのレッスンも絹糸でした。
レッスン日には、朝早くから、教官の箏と学生がレッスンに使う箏の糸締めから始まります。
絹糸は大変音が良いですが、劣化も早く、良い音で弾けるのはせいぜい2週間程度です。
その後は、毎回レッスン中も容赦なく糸は切れ、余分に用意してあった替箏で弾いて、切れた糸は廊下で糸締め。出来上がった箏をまたレッスン室に入れておき、切れたらまた締める・・のです。

糸締めは新入生が3年生の先輩から習います。何事も早く出来るようになる人と、そうでない人がいますが、この糸締めはやはり力持ちが早く習得していました。私も現役芸大生の時は13本の弦を2日に分けて全部締めていましたね〜。
でも、卒業してしまうと絹糸は滅多に使わなくなるのです。

宮城合奏団、紫桐会ではこの貴重な絹糸での演奏を今でもしています。いつもこの時期に準備をはじめます。今日締めて、演奏会直前の19日に楽器屋さんに箏を引き取りに来て頂き、当日新たに締め上がったお箏を会場に運んで頂きます。
なかなか聴けない絹糸の音色を是非聴きにいらしてください!

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