昨年夏から三絃を習いはじめたJちゃん。そろそろ1年になろうとしています。
先日、気づいたことがあります。撥を持つ手首が、なかなか動きません。
撥は、手首の動きと撥の重さで弾きます。ところが、なかなか手首が上手く動かないのです。
「何でかしら??」と、しばらく様子を見ていて気付いたのは、「団扇や、扇子で煽ぐ動作が分かってないのかも・・」ということでした。
私達の子供の頃は、暑いと扇子、団扇というのは何となく身近にあって、パタパタ煽いでいた記憶があります。
学校でも夏は暑く、「下敷きで煽いでいたね」と、Jちゃんのお母さまともお話しました。
今は、どこの家、学校も、夏はエアコンがついているのです。
何もしなくても、適当に風が出てきて涼しくしてくれます。
汗を掻いても、エアコンのそばにいれば汗も引いてきます。
家にあった子供用の団扇を貸して、「団扇で煽いでみて」と言いましたが、「煽ぐ」という意味が分かっていないようでした。
時代が変わると、生活も変わるのです。今では当たり前の携帯電話も、25年前は極々限られた人にしか使われていませんでした。
団扇、扇子なども、今では極一部の人しか使っていないのかもしれません。
動かしたこのとない動きは、なかなか出来ないものです。
Jちゃんには、可愛い団扇を差し上げて、「来週までに、うまく煽げるようになってきてね」と、宿題(?)を出しました。