琴講座の生徒さんに思う

4月から開講した、「琴講座」。今回は、全員経験者でした。
皆様の年齢は、私には分かっていないのですが、皆様かつて箏を習っていらっしゃいました。年数も詳細は分かりません。
今回気づいたのは、”昔とった杵柄”という言葉の意味です。
この講座は元々、「誰でもひける琴講座」というキャッチフレーズでした。
4年前にも同じような講座を設けていましたが、この時は本当に初心者がいらっしゃいました。
指導者としては、レベルの違う生徒さんがいらしても対応できるようにしていましたが、生徒さんの方が、そのレベルの違いに遠慮してしまったようです。
何でもそうですが、子供の頃、若い頃にしていたことはいたことは知らず知らずのうちに身についている、ということです。

”五十の手習い”といいますが、これは結構本人のかなり熱心な努力を要します。
以前定年退職後に三味線を始めた方で、左の手の動かし方がとてもスムーズな方がいらしたので、「何か手を使うことをされていますか?」と伺ったところ、「編み物をしています」とのことでした。
この方は、例外的に左の薬指が上手く動くのです。
ピアノなど、他の楽器を演奏した方も同じようなことが言えます。

多分これは、スポーツでも同じことで、例えばジョギングなどを日常的にしていらっしゃる方は、いざ違う種目のスポーツをしても全く初めての方よりスムーズに楽しめると思います。

最近は、お子さんも受験でそれまでの全ての習い事を止めてしまう方が多いようです。「やった事は無駄にはならない」というのは私の信条なのですが、身に着くまでは3年くらいはかかると思います。

高齢化社会の今、定年後も楽しみ・生きがいを持てるようになるためにも、始めたことは3年くらいは続けられるよう、大きなレンジで考えられたら良いと思っています。


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